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こんにちは、日本住環境 イエのサプリ編集部です。
このブログでは良い家づくりに必要な情報を丁寧に解説していきます。
これから家を建てたいと考えている一般の方はもちろん、実際に家づくりに携わっている方にも「タメ」になる情報をお届けします。
「書面上は高断熱な住宅であっても実際に住んでみると寒い」
イエのサプリ編集部ではこのような家を数多く紹介してきました。
今回、イエのサプリが調査したフィールド邸もその1つでしたが、リカバリー系YouTuberであるチャンネルあき氏に依頼して床下や土間、窓などの断熱改修を行い、現在は冬でも快適に暮らせるようになった二世帯住宅です。


▲家の9割の窓に内窓を設置。
竣工から一度も気密測定をしていないというフィールド邸。外周部のコンセントからの漏気は感じないものの、内側の壁のコンセントや分電盤からの漏気が気になるそうです。
今回のイエのサプリ編集部では築8年、チャンネルあき氏の断熱改修を経た二世帯注文住宅の気密性能やスキマを徹底調査していきます。
フィールド邸の断熱改修を行った「チャンネルあき」氏とは…

【YouTube】チャンネルあきMy Home Recovery
建売で購入した自宅をはじめ、戸建て住宅の断熱気密などを改修し、その様子をYouTubeで発信している方。
目次 [表示させる]
「チャンネルあき」による断熱改修後の家のスキマを徹底調査!
まずは熱画像カメラを使い、断熱気密欠損している箇所がないかを探していきます。

外周部や天井の温度はほぼ均一で、青い部分があっても外気温6℃に対して約17℃と暖かくなっています。改修済みの床も温度がほぼ均一で、特段気になるところはありませんでした。

寒くなりがちなキッチンや洗面脱衣所・浴室については、→ 熱橋部分は温度が下がるもののリビングとほぼ同じ温度帯になっています。


内側の壁のコンセントからの漏気を気にしていたフィールドさんですが、コンセントなどの小さなスキマを風速計でチェックしてみると、結果は風速=0.0㎥/s。


コンセントなどの小さなスキマから風を感じないのは高気密住宅の特徴です。冬に寒かったフィールド邸も断熱改修により、高気密住宅に変化したことがうかがえます。
改修後の気密性能(C値)と高気密住宅のメリット
一度も気密測定をしたことのないフィールド邸の気密性能を測定していきます。

結果はC値=0.6㎠/㎡!
イエのサプリではC値=1.0㎠/㎡以下を高気密住宅と定義し、C値=0.5㎠/㎡を目標値としています。そのため、フィールド邸はイエのサプリで掲げる目標値に近い高気密住宅といえます。
スキマの総面積であるαAが97㎠なので、家中のスキマを合わせても10×10㎝の正方形に満たないサイズしかありません。
高気密な結果にフィールドさんは驚いていましたが、断熱改修前と比べて冬のエアコン温度設定を以前より低く設定しても快適に生活できるようになったと、住宅性能の違いを体感しているそうです。

▲改修前は、エアコン温度設定が24℃でも寒かったそう。
また、フィールド邸では家中の温度帯が一定であったり、家の前の道路を大型車が通過しても室内に音が聞こえなかったりと、高気密住宅のメリットを実感できました。
もし書面上では高断熱なのに住んでみたら寒い、エアコンの効きが悪い、外の音が室内に響くなど、新築なのにこのような悩みがある場合、家の気密性能が低い可能性があります。スキマができやすい箇所や対策について動画でも紹介しているので、チェックしてみてください。
二世帯高気密住宅の意外なスキマと対策
高気密なフィールド邸ですが、熱画像カメラや風速計で調査した際に意外な箇所にスキマを発見しました。
ここでは、二世帯住宅で注意したいポイントを含めて紹介します。
引き違い窓の召し合わせ
二世帯住宅であるフィールド邸には、一般的な住宅より多くの引き違い窓が採用されています。

断熱改修で内窓を設置していますが、外窓や内窓の召し合わせ部分にスキマがあると、スキマを通じて外気が室内に入り込んでしまいます。


大きな穴ではありませんが、窓の数だけ外気が入り込んでしまうため注意が必要です。気密性能を高めるための窓については、以下の動画でも紹介しているので参考にしてみてください。
玄関ドアの開口部
玄関は一般の家でもスキマになりやすい場所です。フィールド邸は高気密でスキマが少ない分、玄関ドアにできたスキマから他と比較して多くのスキマ風が発生していました。

玄関ドアに手を当てると外気を感じられる程度のスキマ風が発生しており、熱画像カメラで見ると他の箇所より冷えているのがわかります。
間仕切り壁の木や断熱材
配線まわりのスキマを調べた際、コンセントのような小さなスキマからは漏気していませんでしたが、インターフォンや分電盤などの大きな配線まわりからは一定のスキマ風が発生していました。


高気密な住宅では、コンセントなどの小さなスキマから漏気しない分、インターフォンや分電盤などの大きな配線まわりから漏気してしまいます。
家の内側の配線まわりから漏気する原因は、気流止めがうまく処理されていない可能性が考えられます。
フィールド邸は壁面も天井も吹付断熱を採用。さらに天井断熱は省令準耐火構造のため、気密が取りやすい工法になっています。

屋根裏を確認するとファイヤーストップという木材を石膏ボードでとめられており、気密シートによる気密処理も丁寧に行われていました。

ただし、ファイヤーストップに対して石膏ボードが少し浮いてしまっているため、壁の中を通して外気が室内に入ってしまっているようです。
浮いたままだと経年劣化によりファイヤーストップの木材が痩せた際、スキマが大きくなってしまうため注意が必要です。
間仕切りのポイントは、以下の動画で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
まとめ
今回はチャンネルあき氏による丁寧な断熱改修により、C値=0.6㎠/㎡を実現したフィールド邸を調査していきました。
家の気密性能を高めることで、断熱材も性能を十分に発揮することができます。また、高気密住宅では家中の温度を均一にするだけでなく、防音性や換気性も高めます。
ただし、家の断熱性能や気密性能は実際に家を建ててみないと実際の数値はわかりません。フィールド邸のように後から一定の改修はできますが、費用や日数もかかってしまいます。
そのため、家を建てる際はボードを張る前の中間測定と完成後の気密測定を行い、最初から高気密な住宅を目指すことをおすすめします。
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