年末大掃除!換気システムの清掃を行わなかった住宅の末路【切り抜き】
チャンネル登録をよろしくお願いします!
こんにちは、日本住環境 広報部(イエのサプリ編集部)です。
このブログでは良い家づくりに必要な情報を丁寧に解説していきます。
これから家を建てたいと考えている一般の方はもちろん、実際に家づくりに携わっている方にも「タメ」になる情報をお届けします。
【この記事の要点】
24時間換気システムは、定期的な掃除・メンテナンスが必須です。全体の60%が未掃除のまま放置している一方で、掃除を怠ると「換気量が0になる」「カビ発生」「シックハウス症候群」といった深刻な問題が発生します。本記事では、本体・給気口・排気口ごとの具体的な掃除手順と、カバーが開かない場合の対処法を解説します。
掃除しなくちゃいけないとわかっていても面倒で後回しにしたり、「長年掃除していないから、カバーを開けるのが怖い」と放置されることも多い24時間換気システム。
60%の住宅が24時間換気を掃除していない実態
三菱電機株式会社が行なった24時間換気の掃除に関するアンケートでは、全体の60%の方が掃除した経験がないと回答しており、あまり積極的に掃除されていないことがわかります。

参考:室内の空気環境を整える「24時間換気システム」 一度も掃除をしたことがないという人が6割にも!|プレスリリース
24時間換気の掃除・メンテナンスが必須な理由
ただ、24時間換気は機械なので、掃除やメンテナンスを怠ると以下のリスクが発生します:
- 性能低下:換気量が大幅に減少
- 故障リスク:機械的なトラブルの原因に
- 健康被害:汚い空気が給気されシックハウス症候群を引き起こす
- 家の劣化:結露からカビが発生
今回のブログでは、24時間換気の正しい掃除方法やカバーなどが開かず掃除できない場合の対処法、24時間換気の掃除についてよくある質問について紹介していきます。
目次 [表示させる]
24時間換気は、本体だけではなく給気口や排気口の掃除も必要です。ここでは、各箇所の掃除方法について紹介します。
※24時間換気はメーカーによって掃除方法が異なります。ここで紹介する掃除方法はあくまで一例になりますので、掃除する前には必ず取扱説明書をお読みください。
まずは24時間換気の本体や換気扇の掃除をしていきましょう。
24時間換気の電源を切ったら、本体カバーを外します。
パイプファンの場合は写真のようにカバーにもホコリなどの汚れが付着するため、外したら雑巾などで全体の汚れを拭き取りましょう。

カバーがベとついていたり、汚れが落ちなかったりする場合は、水で洗い汚れを取ります。
24時間換気の中には、業者に依頼しないとカバーが取り外せないような仕様になっているものもあります。
そういった場合の掃除方法については後述の「換気のカバーが外せない!24時間換気を掃除できない場合」を参考にしてみてください。
また、第1種熱交換型換気の場合、カバーを外すと防塵・防虫フィルターがありますので、そこに溜まった汚れを捨て掃除機で吸い取りきれいにしていきます。
カバーがとれたらファンを取り出し、掃除していきます。
パイプファンの場合、取りはずした羽根を固く絞った雑巾などで拭き取り、必要に応じて水洗いしていきます。
シロッコファンの場合も同様です。

羽根と羽根の間のホコリが溜まるので丁寧に拭いていき、汚れが残る場合はバケツなどに水を溜め優しく洗っていきます。

羽根と羽根の間を掃除する際に歯ブラシなどで強くこすってしまうと、傷がついてしまう可能性があるので注意が必要です。
掃除する際に使用できるもの・できないものはすべて取扱説明書に記載されていますので、確認しながら進めてください。
掃除後は水気を拭き取り元の場所に戻します。
水気が残っていると故障の原因になりますので、しっかり拭き取りましょう。
カバーを付ければ、本体の掃除は完了です。
給気口が汚れていると、外から入ってくる空気も汚れてしまいます。しっかり掃除していきましょう。
まずは給気口のカバーを外していきますが、そもそも給気口が開いていないと取り外しできません。
今まで開いていると思い込んでいたものの、実は給気口が開いていなかったという家も時々見かけます。
写真のようにカバーが手前に飛び出していれば「開いている」状態です。

給気口が開いたらカバーを取り外し、中のフィルターを取り出します。

フィルターを取り外したら、写真のように掃除機で汚れを吸い取ります。

汚れが目立つ場合は優しく水洗いしますが、フィルターによっては水洗いすると縮んでしまう素材でできているものもあります。
何も知らずに水洗いしてしまうと元の位置に戻した時にスキマができてしまい、虫が入り込む原因になりますので注意しましょう。
掃除機では汚れが取れず水洗いできない場合、無理に使い続けず工務店やメーカーに相談してフィルターを交換してください。
フィルターを元の位置に戻し、カバーをつけます。
水洗いした場合は、しっかり水気をきるようにしましょう。
水分が残っているとホコリなどがくっつき汚れの塊になってしまったり、カビが生えたりする原因になります。
排気口の掃除方法は換気の種類によって違ってきます。
パイプファンの場合、直接外に繋がっているため本体の掃除さえできていればいいので、本体部分をしっかり掃除するようにしましょう。
ダクト式第1種熱交換型換気の場合、排気口から吸気した空気を一度本体に集めて熱を取り出すため、排気口にもフィルターが付けられているものもあります。
そのため給気口と同様に、各排気口のカバーを外してフィルターのホコリを掃除機で吸い、汚れの目立つものは水洗いしていきます。
第3種換気では排気口からダクトを通りそのまま外へ排出されるため、フィルターはついていません。
なので、写真のように室内側に見える部分のホコリや汚れを固く絞った雑巾などで水拭きするか、掃除機で吸い取って掃除完了となります。

24時間換気を掃除しようとしても、そもそもカバーやファンを外せないことがあります。
汚れが固まってしまい外せないケースもありますが、中には24時間換気のつくりが複雑で一般家庭では開けられないものもあります。
設計ミスにより24時間換気が設置されている天井の点検口が開かないケースや、掃除に特殊な工具や資格が必要になるケースもあります。

このような場合は、掃除機でホコリを吸い取り掃除していくことになります。

ただし、油汚れやフィルターの奥での目詰まりなど完全に汚れが取れるわけではありません。
しっかり汚れを取りたい場合は費用がかかりますが、メーカーに相談して専門業者に掃除してもらう必要があります。
24時間換気の掃除やメンテナンスを怠るとただ家が汚れるだけではなく、深刻な健康被害や家の劣化を招く可能性があります。
掃除やメンテナンスをしないで放置するとどのようなリスクがあるのでしょうか。
24時間換気は新鮮な空気を取り入れ室内の汚れた空気を排気し、シックハウスなどの健康被害を防ぐために設置します。
給気口に付けられているフィルターは、外から入るホコリや粉塵、花粉、排気ガスなどを軽減するのが役目です。
しかし、掃除しないままでいるとフィルターに汚れが蓄積し、給気する空気を新鮮にするのではなく余計に汚すことになります。
年に一度フィルターを掃除しても、立地などによっては写真のように汚れてしまいます。

放置期間に比例してフィルターはどんどん汚れていきます。
【実例】10年間掃除をしなかった家のフィルターは、元の色がわからないほど真っ黒になっています。

給気する空気は目に見えませんが、フィルターをみると「こんなに汚れているのか…」と思うはずです。
汚れたフィルターを通った空気を吸い続けるとシックハウス症候群を引き起こすリスクを高めます。
シックハウス症候群などの健康被害は、子供や老人など免疫の弱い人に発症しやすくなりますので、家族の健康を守るためにも定期的な掃除が必要です。
24時間換気に徐々にホコリが溜まっていくと膜のように固まり、空気の流れを邪魔します。
空気の流れが悪くなれば設計時に比べ大幅に換気量が落ち、換気不足の家になってしまうでしょう。
さらに悪くなると、動く音は聞こえるもののまったく換気しないこともあります。
【衝撃的な実例】換気量を実測した家の中には、設計上50㎥/h、実測値が0㎥/hというケースもありました。

測定後、5分間掃除機でホコリを吸い取り再度測定したものの、中で目詰まりをしているのか強運転でも25㎥/hまでしか回復しませんでした。
必要換気量を確保できないと室内空気が停滞し、汚染濃度が高くなることでシックハウス症候群などの健康被害につながります。
また、電源がついていても実際に換気しないのであれば、電気代が無駄にかかるだけで意味がありません。
こびりついた汚れを落とすのに掃除の手間が余計にかかりますし、清掃業者を呼ぶことになれば費用面での負担も発生します。
24時間換気が稼働しなくなると、生活する中で発生した水蒸気や湿気が逃げ場を失い、壁などに結露する可能性があります。
結露にホコリなどの汚れが付着すれば、それを養分としてカビが発生します。

【衝撃の実例】写真の家は引き渡し時から10年間、24時間換気を掃除しておらず換気量が大幅に落ち、必要換気量を確保できていなかったことに加え、気密性能が悪く家中に寒暖差ができたり換気されない場所ができたりしていました。
その結果、至る所にカビが生え住んでいた家族も体を悪くし、築10年で念願だった戸建住宅を手離すことに。
家を長持ちさせるためにも快適に暮らしていくためにも、しっかり24時間換気を掃除し水蒸気を排出していくことが重要です。
24時間換気を初めて掃除する場合、色々なことが不安になってくると思います。ここでは、掃除やメンテナンスする際によくあり質問について紹介していきます。
A:メーカーやフィルターの種類、住んでいる地域によって交換するタイミングが違ってきます。
一般的に1~2年くらいが目安になりますが、フィルターによっては数ヶ月が交換目安になることもあります。
引渡し時もしくは24時間換気を選ぶ際に工務店やメーカーに確認しておくようにしましょう。

A:住んでいる人や土地を考慮して選んでいくことをおすすめします。
例えば、家族に花粉症の方がいるのであれば、花粉の浸入を軽減できるフィルターを選ぶのもいいでしょう。
どれを選べばいいのかわからない場合、メーカーもしくは色々な機種の換気フィルターを取り扱う販売店に相談してみてください。
「家族に花粉症がいる」「家の周りが畑で土ボコリを入らないようにしたい」などの希望を伝えることで、最適なフィルターを提案してくれます。
⚠️ 注意:家中すべての給気口に目の詰まっているフィルターを入れてしまうと、換気量が落ちてしまう可能性があることです。
二酸化炭素濃度が高くなりがちな寝室や、家族が集まる居室は十分な換気量が必要なので標準的なフィルターを使い、汚れが入りやすい側の給気口だけ高性能なフィルターを採用するなど、部分的に対応していくことをおすすめします。
A:掃除やメンテナンスの頻度もメーカーや換気の種類によって変わり、家によっては取扱説明書に記載されている回数よりも多く掃除をする必要があります。
第1種熱交換型換気の場合、こまめに掃除していかないと防虫ネットに虫の死骸がたまってしまうなどの問題もあるため、1~数ヶ月に1回の頻度で掃除が必要なケースが多く、第3種換気でフィルターのない機器は半年から1年程度のケースがほとんどです。
ただし、住んでいる地域によっても24時間換気の汚れ具合に差がでます。
引渡し時に工務店やメーカーに確認しておきましょう。

A:24時間しっかり稼働していればダクト内の空気が常に動いており、ホコリが溜まることがないため、清掃の必要はありません。
反対に24時間換気を長期間止めたり、稼動していても換気量がほとんどないような場合では、ダクト内にホコリなどが溜まっている可能性があります。
第3種換気の場合、ダクトを通った空気はすべて排出されるためホコリが溜まっている場合でも特に問題はありません。
注意したいのは、第1種換気の場合です。
第1種換気では給気側にもダクトを使用しているため、ダクト内の汚れが室内側に流れてくる可能性があります。
もちろんフィルターにより室内側へ入らないような設計がされていますが、すべて遮断できるわけではありません。
ダクト内の清掃は個人で行うことが難しく、清掃業者もいるようですが割高になる傾向があります。
清掃の必要がないよう24時間換気は常に稼動させておくことが重要です。
24時間換気の掃除は優先順位が低く後回しにされがちですが、住む人の健康と家の劣化に大きな影響を与えるため、積極的に行うことをおすすめします。
一般的な24時間換気であれば掃除自体、難しいことではありません。
フィルターの数が多いと面倒になりがちですが、後回しにすればするほど汚れがこびりつき掃除の手間が増えてしまうため、早めの掃除をおすすめします。
もし掃除中に不安なことやフィルター選びに困ったら、メーカーや工務店に相談してみてください。