24時間換気が必要な理由とは?正しく換気する3つのポイントNJK BLOG

2021.08.24
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24時間換気が必要な理由とは?正しく換気する3つのポイント

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こんにちは、日本住環境 広報部(イエのサプリ編集部)です。

このブログでは良い家づくりに必要な情報を丁寧に解説していきます。

これから家を建てたいと考えている一般の方はもちろん、実際に家づくりに携わっている方にも「タメ」になる情報をお届けします。



清潔な家で健康で快適な生活をおくるために、換気は欠かせません。換気とは外の新鮮な空気と室内の汚れた空気を入れ替えることを指します。

建築基準法によって、24時間換気はどの家庭にも設置されるようになりましたが、設置されただけで稼働しているとは限りません

正しく換気できていないと、室内の臭いや空気のこもり壁の結露などの悩みの尽きない家となってしまうでしょう。

今回は、24時間換気の必要性やポイントなど、換気についての基礎知識を紹介します。

【目次】
1.24間換気の必要性とは?知っておきたい換気のルール
 1-1.24時間換気の必要性とは?
 1-2.建築基準法にある換気のルール
2.24時間換気の原則!正しく換気する3つのポイント
 2-1.24時間365日、常に電源をオンにする
 2-2.空気の出入口を明確にする
 2-3.実際に稼働していることを確認する
3.24時間換気を妨げる3つの施工事例
 3-1.ダクトが外れてしまっている
 3-2.ダクトがとぐろを巻いている
 3-3.ダクトがつぶれている
4.24時間換気には掃除・メンテナンスが重要
 4-1.換気扇の掃除やメンテナンスを怠るリスク
 4-2.換気システムの掃除やメンテナンス方法
5.まとめ

24間換気の必要性とは?知っておきたい換気のルール

実は建築基準法により、家を建てるときには24時間、換気できるシステムの設置が義務づけられているのです。

なぜ、24間換気をする必要があるのか、またどの程度換気すればいいのか換気のルールについて紹介します。

24時間換気の必要性とは?

24時間365日、部屋の空気は生活臭やハウスダスト、化学物質、湿気などにより、気づかないうちに汚れていきます。

そのため、1日に数回窓を開けたり、キッチンやトイレの換気扇をまわしていても、家全体の換気を24時間行わなければ、満足に換気できているとは言えません

換気不足は、住んでいる人のシックハウス症候群やアレルギーの発症リスクを高めるだけでなく、結露やカビを発生させやすくします。

清潔な家で健康に生活するためにも、一時的な換気ではなく、各部屋必要換気量を満たす24時間換気が必要です。

換気によくある誤解

キッチンのレンジフードを運転していれば問題ない」と思われる方も多くいますが、これは誤解です

レンジフードはあくまでキッチンのための換気扇なので、家中を換気する全般換気(全館換気)とは異なります。

もし、レンジフードで室内換気を考えているのであれば、対角の窓をあけるようにしましょう。ただし、窓をあけておくにも時間などの限度があるため、24時間換気の代替として使用することはできません。

空気清浄機やエアコンなどの機械についても同様です。

これらはあくまで室内の空気を循環させているだけで新しい空気を入れているわけではないため、「換気」の代替にはなりません。

築基準法にある換気のルール

住宅に使われていた揮発性有機化合物によるシックハウス症候群などの健康被害を踏まえ、2003年に換気に関するルールが以下のように改正されました。

  • すべての居室に換気設備が必要
  • 建築確認申請書に「換気回数」を記載する必要
  • 24時間換気が可能な機械換気設備設置の義務

24時間換気では、1時間あたり家の容積の0.5回換気が義務づけられています。例えば家の容積が100㎡であれば1時間に50㎡の換気できるシステムの設置が必要ということです。

24時間換気の原則!正しく換気する3つのポイント

24時間換気の原則!正しく換気する3つのポイント

24時間換気がしっかり稼働していれば、勝手に換気してくれるため、窓を開けて換気する必要はありません

窓が1つしかない部屋であっても、換気方法を考えずに常に清潔な空気を取り入れ排出することができます。ここでは、24時間換気で正しく換気するためのポイントを紹介します。

24時間365日、常に電源をオンにする

24時間換気はスイッチを切ってしまうと、その時点から汚れた空気が排出されずたまってしまいます。

そのため、寝るときも外出して人が家にいないときも、24時間365日、常に換気システムを稼働させることが重要です

換気システムの音がうるさくても、電気代がかかってもスイッチを切れないため、換気システムを検討する際は音の大きさや月の電気代をよく比較しましょう。

気の出入口を明確にする

家を建てる際には必ず換気設計されますが、設計通りに換気ができるかは家のスキマの数や大きさによって変わってきます。

スキマが多くどこからでも風が入るような気密の低い家は、風通しが良いように考えられますが、全くの逆です

排気口に近いスキマから入った空気だけが排出され、給気口やその周辺のスキマから入った空気は排気されず、停滞してしまいます。気密の低い家では、給気口からの給気量が0㎥/ということもあります。

際に稼働していることを確認する

換気設計上で換気量をクリアしていても、本当に稼働しているかは測定しなければ判断できません

住んだ後に計測したら全然換気できていなかったという家も多く、実際の計測結果では0回/hだった家もあります。

北海道の換気測定の結果


24時間換気が正しく稼働する家に住むためにも、引き渡しの前に測定してもらい測定報告書をもらうなど目で確認できる形で換気量をチェックしましょう。

24時間換気を妨げる3つの施工事例

換気量が0.5回/hに満たない理由としては、設計ミスや部材が適していないことも挙げられます。逆にいえば、その部分を考慮することで改善する可能性があるということです。

ここでは、実際にあった24時間換気の妨げになる施工事例を紹介します。

クトが外れてしまっている

ダクトの外れ

テープの貼り方が悪いなどの施工ミスによりつなぎ目が外れてしまうケースです。

ダクトが外れてしまうと換気ができなくなるだけではなく、浴室やキッチンなど湿気の多い場所の空気を運んでいる場合、水蒸気が漏れて結露により水浸しになったり、カビが生えてしまったりする可能性があります。

クトがとぐろを巻いている

ダクトは、長さや曲がる回数などによって抵抗の大きさが変わり、川と同様に真っ直ぐに設置されていれば空気がスムーズに流れ、ぐにゃぐにゃと曲がって設置されていると空気の流れが悪くなります。

画像のようにダクトがとぐろを巻いてしまうと抵抗が大きくなり、換気量が低下してしまいます

ダクトがとぐろを巻いている・ダクトが折れ曲っている

とぐろを巻かないように長さを調節したり、配管の設計を見直してもらうことで、正しい換気量を確保できるようになるでしょう。

クトがつぶれている

できるだけ短く、真っすぐダクトを設置すれば、抵抗が少なくスムーズに空気が流れます。しかし、最短を通そうとしてダクトをつぶすような設置は逆効果です。

ダクトがつぶれてしまうと、当然つぶれた分の空気が通らなくなります。100Φのダクトも50Φ程度のダクトと同等になってしまい、設計より換気量が少なくなってしまうでしょう。

ダクトのつぶれ

ダクトを無理矢理通そうとして、ダクト同士で潰しあってしまうケースもあります。

意匠や工法によって、ダクトの通し方や設置の仕方はさまざまですが、ダクトが潰すように設置されている場合は、工務店によく確認しましょう。

24時間換気には掃除・メンテナンスが重要

24時間換気では取扱説明書やメーカーの案内に従った定期的な掃除やメンテナンスが重要です。

気扇の掃除やメンテナンスを怠るリスク

換気扇の掃除やメンテナンスを怠ってしまうと換気量が落ちるだけではなく、熱交換換気の場合は汚れたフィルタ―を通し、カビやほこりを室内中に拡散することになってしまうでしょう

実例を紹介します。

紹介するのは20年間一度も掃除・メンテナンスをしていなかった家の熱交換型換気システムです。

メンテナンス・掃除をしていない換気扇

熱交換素子を引き出すと、下の画像の通りホコリが全体に付着し、一部にはカビも生えている状態でした。

ダクトは蜘蛛の巣がはり、ほとんど機能していない状況です。

メンテナンス・掃除をしていないダクト

熱交換型の換気システムなので、カビも付着したこの熱交換素子を介して各部屋に給気されていました

メンテナンスを怠るとたとえ24時間換気できていたとしても、健康に悪い住宅になってしまいます。

気システムの掃除やメンテナンス方法

換気システムの掃除やメンテナンス方法は、メーカーごとによって違い、水洗い可能なものから細かい指示のあるものまでさまざまです。

頻度はメーカーと住んでいる地域によって変わってきます。周辺が畑で砂ボコリの多い地域や家の前に交通量の多い道路がある地域では、汚れやすいため、説明書以上にこまめな掃除が必要です。引き渡しの際に、必ず工務店に確認しましょう。

とめ

換気システムを正しく使えれば、24時間365日、窓を開けて換気しているのと同じ効果を期待できます

しかし、換気は目に見えないため、設置してあるだけでほとんど稼働していなかったり、メンテナンスを怠り、汚れた空気を拡散してしまったりすることも珍しくありません。

これらは実測や掃除などちょっとした対応で回避できますので、これから家を建てる人は必ず実測してもらい、いままでメンテナンスをしてこなかった人は、掃除と工務店に実測をお願いすることをおすすめします。

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