高気密住宅の真実!?気密に関する誤解を解消!NJK BLOG

2021.05.17
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高気密住宅の真実!?気密に関する誤解を解消!

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こんにちは、日本住環境 広報部(イエのサプリ編集部)です。

以前「高気密住宅の誤解を解消!」で気密に関する疑問を解説させていただきました。

前回は基礎的な内容が多かったですが、
今回はより専門的な内容の質問を紹介して気密の疑問を解消したいと思います。


【今回の内容】


Q1. 高気密住宅は2x4工法やプレハブ工法しか造れない?
Q2. 高気密はコストに見合わない?
気密の誤解ってまだまだあります







Q1. 高気密住宅は2x4工法やプレハブ工法しか造れない?



「2x4工法やプレハブ工法(パネル工法)は高気密だ」と聞きました。
これって逆に言うと「2x4工法やプレハブ工法じゃないと高気密にならない」
ということなのでしょうか?

もっと言えば、2x4工法やプレハブ工法を取り入れていない工務店では、
高気密な家を造ることができないということなのでしょうか?




A1.どんな工法でも必ず高気密になるわけではない
2x4工法やプレハブ工法は高気密…
というわけではありません。

正しくは2x4工法やプレハブ工法は
高気密になりやすい工法です。

2x4工法やプレハブ工法でも、
実際に気密測定しなければ気密性能はわかりません。



プレハブ工法とは、事前に工場で製作したパネルを
現場で組み立てて家を造っていく工法です。

でも家って床や壁を組み立てただけでは完成しませんよね?

配管・配線など屋内と屋外を貫通する部分もあります。



またサッシやドアなどもありますよね。



こういった部分を気密部材などで気密処理をしないと、
いくら2x4工法やプレハブ工法でも
高気密を実現することはできません。

でもこれって、他の工法でも同じことですよね?

つまりパワービルダー・ハウスメーカーの2x4工法・プレハブ工法も、
そういった工法を取り入れていない工務店も
やることは同じという事です。

2x4工法・プレハブ工法の家の気密測定も
実際にたくさんやってきましたが、
C値が0.3~1.0㎠/㎡の高気密住宅も多くある一方で、
C値5.0㎠/㎡や測定不能などスキマの多い家もたくさんありました。

「2x4工法・プレハブ工法だから必ず高気密!」
「パワービルダーだから絶対高気密!」というわけではなく、
あくまで「高気密になりやすい」という認識に変えてください。



Q2. 高気密はコストに見合わない?

 

気密が重要なのはなんとなく理解できてきたかと思います。

でも高気密にすると、その分お金もかかってしまいます。
高気密にして確かに性能が高くなるのはわかっていますが、
はたしてそのコストに見合っただけの性能を、
住んでいる人は実感できるものなのでしょうか?



A2.住んでからのコストにも目を向けると…


気密性能をどんどん上げていくと、
もちろんコストもどんどん上がってしまうのは事実です。

しかし以前のブログで紹介した通り気密には

「断熱性能の補完」

「断熱材を守る」


という役割があります。

気密の施工をきっちりとしていないと、
築1年の物件でも
サッシにスキマができて、
窓周りで結露が発生しべちゃべちゃになったり…

 

壁の中で結露(内部結露)が発生し、
木材が腐ってしまったり…

 

といった弊害が発生していしまい、
その改修費用だけでも相当な金額が発生してしまいます。


また毎月のかかる費用に着目しても、気密の性能は目に見えてきます。

例えば業者からもらった見積の金額で家を購入したとします。
これはイニシャルコスト(初期投資)と呼ばれるものです。

でも家って建てて終わりではないですよね?
寒い冬や、暑い夏はエアコンなどの冷暖房費、
ランニングコスト(維持費用)が必ず発生します。

それが35年間ずーーーっと積み重なっていきます。
この積み重なったランニングコストと、
最初にかかったイニシャルコストを合わせて、
ライフサイクルコスト(生涯費用)と呼びます。

 

気密性能を上げるために、イニシャルコストが多少高くなっても
年間の冷暖房費が下がりランニングコストが抑えられ、
35年間住んだライフサイクルコストを見るとお得になる可能性があります。






気密の誤解ってまだまだあります


今回は前回の記事に比べて、
より専門的な内容の質問を2つ紹介しました。

前回の記事と合わせて気密の質問を6つ紹介しましたが、
ここでは紹介しきれないくらいに
気密に対する誤解はたくさんあります。

これから一生住み続ける大切なお家ですから、
いろいろな知識を身に付けて、
快適なマイホームを建ててくださいね。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
 


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