リフォーム・リカバリーはどこから?低コストで住宅性能を上げる優先順位NJK BLOG

2023.04.14
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リフォーム・リカバリーはどこから?低コストで住宅性能を上げる優先順位

断熱気密リフォーム/リカバリーの優先順位

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こんにちは、日本住環境 広報部(イエのサプリ編集部)です。
このブログでは良い家づくりに必要な情報を丁寧に解説していきます。
これから家を建てたいと考えている一般の方はもちろん、実際に家づくりに携わっている方にも「タメ」になる情報をお届けします。




家のリフォームやリカバリーを行う際は、優先順位を決めて行わないと余計なコストがかかったり、性能が思うように改善しなかったりします。

低コストで家の暑さ・寒さを改善したい場合は、どこから対応していけばいいのでしょうか。

今回のNJKブログでは、コストを抑えて住宅性能を改善するための優先順位や注意点について紹介します。

※イエのサプリ編集部では、リカバリーを推奨しているわけではありません。リカバリーをする際は専門家に相談の元、自己責任で実施してください。


目次  [表示させる]

コストで住宅性能を上げるリフォーム・リカバリーの優先順位

コストを抑えつつ住宅性能を改善させるための優先順位は①窓②気流止め③配管・配線です。

なぜこの優先順位なのか、どのようにリフォームやリカバリーしていけばいいのか紹介します。

窓の取り替え・内窓の設置

夏の暑さや冬の寒さを改善するためには、まず「」から着手するのが理想です。

窓は家の中で1番熱の出入りが多い場所なので、先に天井や壁をよくしても窓の性能が悪いままでは、夏は日射や熱が入り込んで暑い家になりますし、冬は熱が逃げて寒い家になってしまいます。

和室の開口部からの熱流出の割合

(出典:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会

 

最近ではLow-Eガラスなどを使った性能のいい内窓が販売されており、これを付けるだけでも窓付近の暑さや寒さを緩和することができます。

また、築年数が長く性能の低いアルミサッシのシングルガラス(単板ガラス)を採用している家では、予算にもよりますが、窓自体を取り替えてしまうのもおすすめです。

断熱工法に合った気流止め

低コストで住宅性能を改善するなら、2番目の優先順位は「気流止め」になります。

気流止めとは、壁と天井・壁と床の取合い部分にできたスキマから外気が侵入するのを防ぐための処置です。

これができていないとスキマから侵入した風がコンセントやスイッチボックス、巾木などのスキマを通して室内に流れこみ、リフォームやリカバリーしても夏に暑く冬に寒い家になってしまいます。

気流止めは断熱気密層がどこにあるかによって、処置する場所が変わります。

断熱工法と気流止め

断熱気密層の内側は室内と同じ扱いになるため、屋根断熱では天井面、基礎断熱では床面での気流止めが必要ありません

気流止めの方法としては、袋入り断熱材を折って詰め込んだり1液の発泡ウレタンで塞いだりといくつかあります。

気流止めの方法

これにより気密性能がC値3.0㎠/㎡から0.5㎠/㎡へ大幅な改善をみせることはありませんが、劇的な暑さや寒さをある程度和らげることができるでしょう。

より気密性能をよくするには、詰め込んだ上から気密テープを貼ってスキマを埋め、断熱気密層を連続させるのがポイントです。

自力で気流止めをする方法と注意点については下の動画をごらんください。

配管・配線の気密処理

低コストなのに室内へ侵入するスキマ風を減らせるため、「配管・配線」は優先的にリフォームやリカバリーしていきたい部分です。

配管・配線の気密処理では壁や床、天井を貫通する際にあけたスキマを気密テープなどで埋めていきます。

ただ、家によってはスキマがあいているだけではなく、断熱材が部分的に入っていないケースも珍しくありません。

断熱材 気密施工の例

必要に応じて気密処理だけではなく、断熱材を追加していく必要があります。

お風呂場やトイレ、キッチンなどの水回りの寒さ改善したい人は、より優先的に対応してみてください。

熱と気密のリフォームやリカバリーはどちらを先にすべき?

断熱と気密のリカバリー

断熱性能も低いし、家の色々な場所からスキマ風を感じる…

断熱性能にも気密性能にも問題のある家では、断熱と気密どちらを優先してリフォームするか迷う人も多いと思います。

家を暖めることを考えると断熱のリフォームを優先させた方がいいと思うかもしれませんが、まずは気密のリフォームを優先させてください

穴のあいた器に水を溜められないのと同じで、断熱性能をよくしても気密性能が悪いと熱をため込むことができないため、外気温に影響される家になってしまいます。

また断熱性能だけ上げてしまうとスキマ風による温度差で結露が発生し、カビや腐朽菌の繁殖リスクを高めます

断熱と気密の順番に迷った場合、まずは気密から対応してみてください。

フォームで天井断熱から屋根断熱に替えるメリット

天井断熱をリフォームする際、思いきって天井断熱から屋根断熱にしてしまうのも1つの選択です。

屋根断熱にすることで、ダウンライトなどの気密処理や気流止めが不要になるなどの様々なメリットがあります。

ただし、屋根断熱では小屋裏空間が室内の扱いになるため、軒から入り棟で抜けるような通気層や換気部材が必要です。

屋根断熱の通気層 換気部材

今まで軒換気や棟換気がなかった家では新しく設置することになりますが、設置しないまま屋根断熱にしてしまうと暖められた空気が野地板付近に停滞し、結露してしまうリスクがあります。

予算などの関係で工事が難しい場合は、無理に屋根断熱にせず天井断熱のまま断熱材を厚くしていくことをおすすめします。

フォームやリカバリーをする際の注意点

リフォームやリカバリーを自分でする際には、いくつか注意すべきことがあります。

務店に相談してから始める

工務店 相談

近年、YouTube動画やブログなどを参考に自分でプチリフォームやリカバリーをするお施主が増えています。

個人の判断でリフォームやリカバリーをする前に、必ず工務店に相談してください

床下は暗い上に釘が出ていることもあり危険ですし、スイッチボックスなどを付ける際は電気工事が絡んでくるため専門知識や技術が必要です。

また、自分で手を加えてしまうと、後で何か不具合が発生しても保険が使えなくなる可能性があるので注意しましょう。

枠を取り替える場合は気密工事も必要になる

窓やサッシの性能を上げるために窓枠から交換するような工事では、断熱層や気密層が途切れてしまうため再施工が必要です。

大がかりな工事になるため、コストを抑える意味でもできるだけ内窓などで対応していくことをおすすめします。

ただし、劣化などにより窓枠の外側にスキマができていたり、あまりに窓性能が低かったりするのであれば、あえて窓枠から交換してしまい断熱気密工事をするのもおすすめです。

熱材を追加する際は向きに注意する

天井断熱の家で袋入り断熱材を採用している場合、袋入り断熱材を追加する際に注意が必要です。

袋入り断熱材は表裏で性能が異なり、文字が入っている方(表面)は防露、文字が入っていない方(裏面)は透湿性となっており、水蒸気を排出できる仕組みになっています。

そのため、袋入りのままで重ねてしまうと1枚目の断熱材の上に2回目の防露層ができてしまいます。

袋入り断熱材の向き

防露層が2層になることで、断熱材と断熱材の間で湿気が溜まり結露してしまう可能性があります。

水蒸気を放出できるように断熱材を追加する場合は、袋から出して裸の状態で並べることがポイントです。

とめ

リフォームやリカバリーをどこから始めるかは家の性能や抱えている問題によって異なります。

夏の暑さや冬の寒さに悩んでいる場合、目に見える部分を新品のものに替えたり、断熱材を追加したりする前に、まずは気密のリフォームやリカバリーを行ってみてください。

また、部分的なリフォームやリカバリーでは、窓といった熱の損失の高い場所から対応していくことで、時間もコストも抑えた住宅性能の改善を実現できるでしょう。

家のリカバリーは慣れていないとケガにつながる可能性がありますので、まず工務店へ相談することをおすすめします。

 

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