【高気密住宅】20年経った熱交換換気がヤバすぎる
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こんにちは、日本住環境「イエのサプリ」編集部です。第1種換気システムを20年間メンテナンスせずに放置した家の末路を調査しました。高気密住宅であっても、熱交換素子のカビやフィルターの目詰まりにより、換気量は必要量の10%程度まで激減します。本記事では実測データと共に、メンテナンス不足が引き起こす深刻なリスクを解説します。
24時間換気の掃除・メンテナンス方法の基本については、こちらの記事「24時間換気の掃除方法!カバーが外せず掃除できない場合の対処法」をまず参考にしてみてください。
この記事の目次 [表示させる]
1. 衝撃の現場:20年間メンテナンスしないと換気装置はどうなる?
20年間一度も掃除されなかった第1種熱交換型換気システムの状態を、写真で詳しく見ていきましょう。
元の色が不明なほど真っ黒なフィルター

本体のフタを外すと現れるフィルターですが、本来の色は「白」です。20年分のホコリや排気ガス、外気の汚れが蓄積し、触れただけで手が真っ黒になるほど汚染されています。このフィルターを通った空気を吸い続けることは、家族の健康に大きな影響を及ぼしかねません。
熱交換素子に大量発生したカビ

フィルターの奥にある「熱交換素子」も、ホコリとカビで覆い尽くされていました。第1種換気のメリットは「温度を維持して換気する」ことですが、この状態ではカビや菌を家中に循環させていることと同義です。
空気が止まったダクト内のクモの巣

本来、24時間換気のダクト内は常に空気が流れているため、クモが巣を張ることはありません。クモの巣があったということは、換気機能が完全に停止(または極めて微弱)していた証拠です。
2. 【実測データ】20年放置で換気量はどこまで落ちるのか?
汚れを蓄積したA邸で換気量を実測した結果、驚愕の事実が判明しました。
| 測定項目 |
必要換気量 |
実測値 |
現状の評価 |
| OA:室外吸込量 |
123 ㎥/h |
14 ㎥/h |
必要量の約11%しか吸い込めていない |
| SA:給気量 |
- |
0〜微量 |
フィルターの目詰まりでほぼ停止状態 |
原因はメンテナンス不足による「フィルターの目詰まり」です。特に第1種換気は、本体フィルターだけでなく、外の給気ガラリに付いたメッシュまで掃除しないと、このように換気量がゼロに近づいてしまいます。
3. 高気密住宅でもカビが生える?換気不足の深刻なリスク
A邸はC値1.0㎠/㎡以下の高気密・高断熱住宅でしたが、天井の隅にはカビやシミが発生していました。

いくら家の性能が良くても、換気が止まれば水蒸気や汚染物質が室内に停滞します。その結果、結露やカビが発生し、住宅の寿命を縮め、住む人の健康を損なう原因となります。
4. 後悔しないために!「メンテナンスできない家」を回避する3ポイント
「掃除したくてもできない」という設計ミスを避けるために、建築前に以下を確認しましょう。
- 給排気口にメッシュを付けない:メッシュはホコリが絡みやすく、高所のものは掃除が不可能です。メッシュなし、または手の届く位置の設置を徹底しましょう。
- 点検口のサイズを確保する:メーカー指定の点検口サイズ(本体を取り出せる大きさ)になっているか確認しましょう。
- 点検口の位置と向き:設計図通りでないと、本体がフタに干渉して取り出せないケースがあります。現場での確認が必須です。
メンテナンスが心配な方は、構造がシンプルで手入れが楽な第3種ダクト式換気システム「ルフロ400」も非常におすすめです。掃除がしやすければ、20年経ってもきれいな空気を保てます。
5. まとめ|健康を守るための換気設計と測定
「高気密住宅=カビない家」ではありません。「高気密+正常に稼働する換気」がセットで初めて健康な住まいになります。
引き渡し前には必ず「換気測定」を行い、設計通りの数値が出ているか確認しましょう。そして入居後は、定期的なフィルター掃除を忘れずに行ってください。

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